横浜院長のひとりごと

横浜院長のひとりごと No.202 カタルシスウェイブ

横浜院長の柏です。皆さん、前回のクイズわかりましたか?ちょっと難しかったので、皆さんの全問正解率は90%くらいでしょうか(笑)。では正解です。

(1)カタルシスウェイブ:星雲仮面マシンマンの決めワザ
(2)パーフェクトハーモニー:仮面ライザーザビーの戦術(仮面ライダーカブト)
(3)遺伝子シンセサイザー:大博士リー・ケフレンの武器(超新星フラッシュマン)
(4)万能椅子:宇宙猿人ゴリの武器

はい、よくできました(^o^)。 では、今日はカタルシスウェイブのお話をします。
星雲仮面マシンマン。子どもが大嫌いな天才科学者プロフェッサーK率いる悪の組織テンタクルが、その天才的科学力を総動員して子どもをいじめるという壮大な物語です(^o^;;。第1話は「教科書まっ白事件」・・・すごい作戦だ。もしや、ゆとり教育の背後にもプロフェッサーKが・・・(^o^;;。
hitorigoto-202.jpgマシンマンはいろいろな意味で大好きな特撮番組なのですが、なんといってもプロフェッサーKをあの天本英世先生が演じていることが一番ですね。死神博士とは違った魅力にあふれています。あと、ヒロインのマキさんが可愛かった(*^ ^*)。で、今日のテーマ。「カタルシスウェイブとは、人間の悪い心を善に変える作用があるのだ」(小林修のナレーションで)。番組の最後、倒された悪人がこれで改心する、というすごい展開です。まあしかし、善と悪というのは立場が変われば変わるわけでして、ISISのテロも彼らにすればジハードであり、正義であるわけです。「洗脳」にも近いなかなか微妙な戦術ですよね。
ところでカタルシスって何でしょ。大辞林でひいてみると、

カタルシスkatharsis

① (略)
② 精神分析で、抑圧された感情や体験を言葉や行動として外部に表出して、心の緊張を緩和すること。
③ 心の中に解消されないで残っていたある気持ちが、何かをきっかけにして一気に取り除かれること。

とあります。ここでは③で、悪人の心に残っていた悪の気持ちを取り除く効果がある、ということでしょうかね。
さて、精神科医ですから悪人ではなく、病気のことで考えてみましょう。精神分析に限らず、つらい体験がきちんと処理されずに残ってしまうことは深刻な病気につながるとされます。最も顕著なものが心的外傷後ストレス障害(PTSD)と呼ばれるものです。No.075でも少しお話しましたが、いずれきちんとまとめて書きましょうね。最近、このPTSDに対するカタルシスウェイブか?という画期的な治療法が報告されています。こちらです(論文はこちら)。以前から私も注目してた、情報通信研究機構の川人先生のグループの報告です。専門的なので内容は省きますが、No.073でもご紹介したDecNef法の活用ですね。いやな記憶にカタルシスウェイブ!そんな時代も、目の前なのかも知れませんね。
マシンマン、もう一つの魅力がジャズの大家、ルパン3世の音楽でも知られる大野雄二による音楽です。せっかくなので3曲ご紹介しちゃいましょう。


主題歌です。カッコイイ!

エンディング。カタルシスウェイブが見られます!
ポルトガル語は気にしないでね(笑)

「おれの名はマシンマン」 これぞ大野雄二、という真骨頂の名曲です。
パーフェクトハーモニー以下は、ネタ切れの時にぼちぼち書いていきますね。ではまた。

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