横浜院長のひとりごと

横浜院長のひとりごと No.119 Midori

hitori119-a.png横浜院長の柏です。
ぐんまちゃん、ついにゆるキャラグランプリ1位獲得。富岡製糸場の世界遺産登録もあり、今年はグンマーな一年でしたね。2位がふっかちゃんということで、長年のグンマーナvs深谷の戦いに終止符が打たれ悦に入っている私でした。ねっ、菊池君。(「ひとりごと」ですのでご容赦を・・・)
さて、今日はNHKテレビから2題。なかなか本題に戻らずすみませんm(_ _)m
まずは「歴史にドキリ」から伊能忠敬(ここから全編見られます)。商人として暮らしていましたが、50歳を機に一念発起、店を息子に譲り、江戸に出て蘭学を学び、その知識を生かして55歳から、73歳でこの世を去るまで日本地図作りの旅に出ます。人間、思い立って何かをはじめるのに年齢は関係ない、と身をもって教えてくれていますね。人生、いつでもやり直しがききます。手遅れはありません。何だか勇気をもらえる話だと思いませんか。
私も50を過ぎて、本業以外で一年一資格、を目指すこととしました。去年の某資格に続き、今年も秘密の別資格を目指してせこせこと休日に作業を繰り返しております。
そして今日の本題、Midoriです(番組はこちら)。ご存じ、ヴァイオリニストの五嶋みどりです。「タングルウッドの奇跡」で知られる天才少女は、多忙を極めた絶頂期の22歳で、うつ病と摂食障害を発症します。
「もう悩むとかじゃなくて、わけがわからない。でも、いつも、悲しいを超して悲しい。悲しみがいつも回転してるんです。ずーっとわけがわからないんだけれども、暗い、ずっと暗い。自分に悪いことばっかりしたくなるんです」(「母と神童 」より)
摂食障害を伴ううつ病の典型的な症状が揃っていますね。入院治療を受け、回復したMidoriは大学に入学します。それは音大ではなく、普通の大学でした。ここで一般の学問を学び、友人達との大学生活を送ったMidoriは立ち直り、これまでよりも素晴らしい音楽性を身につけたといいます。
うつ病や摂食障害は、その時の生き方のしんどさが形となって現れたものです。しんどさのバロメーターと言ってもいいでしょう。たとえ大好きなものであっても、多感な時期にそれだけに追われてしまうことに彼女のこころはもたなかったのでしょう。病気を経て、生き方を変えてみて、彼女は病気を克服するとともにより豊かな人生を歩むことができたのです。
一見うまく行っているようでも実はしんどい時、一度立ち止まって、後ろに下がって広い目で人生を見直してみること。病気はつらいことだけど、そういう貴重な機会を与えてくれるものかも知れません。
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左のように行き止まりになったとき、一歩下がって航路を変えてみると、右のように前途が開けることはあるでしょう。伊能忠敬にならえば、人生いつでもこうした航路変更は可能なはずですよ。
今日の一曲はもちろん、Midoriの演奏で。ショパンの遺作、嬰ハ短調のノクターンです。原曲はピアノ曲でこれはミルシュタインによる編曲ですが、こちらが原曲じゃないか、と思わせるような演奏です。

コメント

  1. 隊長 より:

    先週火曜日の大船デイケアで、新聞を見た偉い方はとても悔しがってました。
    以前、壁に飾られていた「ふっかちゃん」のイラストを見てはニヤニヤしていたので、倍増だったでしょう。
    これで心配なのは、群馬出身の某メンバー。
    冷たく扱われそうな…
    なんて内輪な話はさておき、「Midori」ときたので、旧「大間々町」か? と。
    元・義姉が住んでます。
    この曲とCMで彼女の弟の龍くんが弾いていたモンティの『チャルダッシュ』。
    マンドリンで弾く団体があるんです。
    「神奈川マンドリン研究会」というのですが、「全員がソリスト」と掲げ、超絶技巧を披露します。
    しかし、活動停止中なのか、ここ2年ほど、ステージがないですね。
    僕はマンドリンではJシュトラウスⅡの『こうもり序曲』が限界でした。
    前後しますが、44歳で医療事務・調剤事務・介護事務、MOS Excel2010Expert 取得しましたが、(ハートクリニック、雇って!)僕も欲張りなので、まだまだ挑戦続けます。
    ITパスポートと英検準1級、が当面の目標です。

  2. パンダマン3世 より:

    こんにちは~
    ゆるキャラがこんなに話題になったのは不思議ですね。
    地域限定のご当地キャラが、人気を博して集客力もあり、町おこしの切り札でもあり、テレビやCMで露出も増えれば、たちまちマスコミも食いつきますからね。
    ただ「ゆるキャラ」自体、もともとは奈良県の「せんとくん」をめぐる、県民や仏教界をも巻き込んだ争いからではなかったですかね。「ひこにゃん」も確か、原作者の著作権とか、揉めてましたね。そう考えると、結果オーライではないですが、葛藤や軋轢の経験も何か新しいステップにもつながるともいえるのかも。。

  3. 左から3番目のしろたん より:

    ぐんまちゃん1位おめでとうございます‼(ノ´∀`*)
    馬がモチーフになっているのでしょうか?(*´∀`)
    人生やり直したいです‼( ;∀;)本当に
    せめて、このだぶだぶした体型とはおさらばしたい‼ヽ( ̄▽ ̄)ノ
    そう思って始めても、一人だと続かない………( ´_ゝ`)
    誰か指導してくださる方がいたら、少しは違うかもしれません。
    そんな施設があったらよいのですが‼( ;∀;)
    私も柏先生に負けないように、短大の勉強頑張りますヽ( ̄▽ ̄)ノ

  4. まねきねこ より:

    最近の話題でとても考えさせられたのはアメリカの安楽死の事です。私は最初、延命治療をやめて苦痛を取り除く医療を受けて亡くなったのかと思っていました。がんの鎮痛薬を使うと余命は縮むらしいので。私の祖父が延命を拒否し、苦痛を除く処置を受けていました。若いころは死期を悟っても動じなかった祖父をあり得ない精神の人だと思っていました。最近はそうなったら祖父みたいにしたいと思います。でも、あの女性は死んでしまう薬を処方されて飲んだんですね。否定もできないのですがやはり、いくら苦しまないとはいえ死ぬ薬を飲むのは怖いです。メイナードさんも心が揺れなかったわけではないし、彼女の言い分はよくわかるのですが。先生も医師として、精神科医としていろいろ思うことは多いと思います。簡単に答えは出せませんね。
     で、ほっとする話題がぐんまちゃん。やっぱりかわいいですし、今年は午年、ぐんまちゃんの年ですから。

  5. 横浜院長 より:

    隊長さん
    群馬県みどり市。旧東村には有名な富弘美術館もありますね。
    マンドリン、一度聞いてみたいですね。
    パンダマン3世さん
    実家から近い「ぐんまこどもの国」にもぐんまちゃんデザインがいっぱいあるんですよ。
    しろたんさん
    実は当院には「ダイエットプログラム」という看護師ブログラムがあります。
    しばらくやっていないのですが、希望者が集まるようでしたらまたやりましょう。
    いっしょに勉強がんばりましょうね。
    まねきねこさん
    「不治の病」に対して安楽死を認めるか否か。精神科医としても答えの出ない領域のように思います。
    大変難しいですね。