こころの健康アラカルト

不登校の娘とどう接するべきか

「高校1年生の娘が不登校になり悩んでいます。今後どう接したらいいでしょうか?」48歳・男性からの相談です。
ご相談者のお嬢さんは、5月半ばから徐々に学校に行くことができなくなり、6月はほとんど登校しなかったそうです。
不登校の原因は様々ですが、5月の連休明けは授業が本格化しますから、ペースについていけず学校に行けなくなる人が増えます。また女の子にとって、一定のグループに入れるかどうかが大きな問題になる場合があります。グループに入れなかったために一日中誰とも口をきかない、という子も少なくありません。この年代のお子さんは所属する場所が学校しかありませんから、こうした状況は本当に辛いものです。
そこでご両親がまず行ってほしいのは、正確な情報収集です。学校での様子について、担任や部活の顧問の先生、スクールカウンセラー、友人から話を聞いてもよいでしょう。その上でお子さんときちっと話し合って下さい。その際、批判はせず、学校に行かない理由も尋ねないようにして、どこが辛いのかを聞きだしましょう。情報を揃えたうえで心療内科やカウンセラーにご相談するとおおむね解決に向かうと思います。
それでも改善されない場合は、不安障害や統合失調症、双極性障害など心の病気の可能性があります。一度専門家にご相談下さい。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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