「向こうから歩いてくる人が自分を嘲笑っている気がする」と悩む青年がいます。
家族が「そんなことないよ」と説得しても頑として応じず、家に引きこもりがちです。
外出恐怖症または視線恐怖といった症状で、統合失調症の可能性が高いと思いますが、適応障害か不安障害、または双極性障害やうつ病を患っているかもしれません。内気で控えめな性格の方が多いですが、過去の出来事がトラウマとなっている場合もあります。でも、原因を聞き出そうとするのは逆効果。原因究明や治療は専門医に任せましょう。
ご家族は、外出を無理強いしたり傷つけるようなことを言わずに、穏やかに過ごせるよう辛抱強く接してください。症状の出方や時期に応じた適切な接し方が必要で、専門医が具体的にアドバイスしていきます。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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