「共働きですが、私の家事の負担が多く、『なぜ自分ばかり』と思うのに、それを言葉にすることができず夫に不満ばかりがたまっています。」33歳・女性の相談です。
共働きの家庭が増えて、同じような問題が多く起こっており、離婚に至るケースも少なくありません。
根本の原因として、家事の考え方が男女で違うということが挙げられます。男性にとって家事は、「楽しみ」の範疇で行うことが多い一方、女性にとって家事はあくまでも「仕事」です。
実際、家事にさく時間が1日3時間であれば1カ月に約90時間の残業をしているのと同じ計算になりますし、民間の家事サービスを利用すると、半日で数千円の料金が発生します。 男性は、家事がこれだけの負担を伴う「仕事」である、と認識することが大切です。女性も手伝ってくれないのは愛情がないからではなく、認識の差があることを理解しましょう。 ご相談者は自分の気持ちを言葉にすることをためらっている、とのことですが、不安を感じる状況が続くと循環器系の病気や鬱病など心の疾患にかかるリスクが増加します。健全な夫婦関係とご自身の健康のためにも、きちんと気持ちを伝えることをお勧めします。
場合によってはホームヘルパーサービスを利用するなどして、物理的に負担を減らす努力をされてはいかがでしょうか。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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