「中学2年生の息子が親をバカにしたような態度をとるようになりました。つい感情的に怒ってしまい、溝が広がっているように感じます。今後、親としてどう接したら良いでしょうか。」こんな相談がありました。
親をバカにした態度をとる子どもに感情的になり、家の中もギスギスした空気になる。ご相談者にとって深刻な問題だと思います。
しかしこうした出来事は、思春期のお子さんが親という存在を受け入れ乗り越える、「親離れ」の過程で必ず起こることなのです。
お子さんの成長に伴い、それまで「完璧な存在」だと思っていた親にも、色々な欠点があることが見えるようになります。その上、相手の感情に配慮した言動はできませんから、少しでも自分の知識が勝っている分野があったりすると、親をバカにした態度を取ることも少なくありません。
ただこうした時期を過ぎれば、やがて親にも自分にも様々な側面があることに気づき、大人同士の関係を築くことができるでしょう。
ご相談者は感情をコントロールできないことを悩み、親としての自信も失いかけておられるでしょうが、子どもにきちんと向き合い心配するよいお母さんなのだな、と想像できます。
こうした年頃のお子さんとまともにやりあい過ぎると損ですから鷹揚な気持ちで向き合って下さい。数年経てばこんな時期もあったと笑いあえると思いますよ。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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