「長期休暇になるといつも体調を崩します。緊張が緩むせいなのでしょうか。」20代後半男性からの質問です。
このような場合、起床や就寝の時間など生活のリズムが乱れていることがよくあります。 さらに、体調を崩す場合は躁状態とうつ状態を繰り返す双極性障害を患っていることも考えられます。心の状態が対人関係に影響されやすい人などは注意が必要です。
双極性障害と似たような症状がある非定型うつ病の可能性もあります。また、合併症として、本人が苦痛を感じたり、周囲との摩擦が大きいといった生活のしづらさがポイントとなるパーソナリティ障害を発症するケースもあります。
質問のように「気が緩む」と感じる場合、生活のリズムをまずはチェックするのがよいでしょう。体調の崩れが軽度であれば普段のリズムに戻すことで改善する可能性が高いと思います。
しかし、リズムを元に戻しても体調が改善しない、そもそも一定の生活リズムを保てない場合は、双極性障害や非定型うつ病などの他に、睡眠のリズムが崩れる睡眠覚醒スケジュール障害を患っている可能性もあります。
その他にも、普段は学校で日中留守にする子どもが長期の休みで家にいることが増え、母親がイライラして神経性の障害を患うケースもあります。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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