こころの健康アラカルト

突然聞こえにくくなる”ストレス難聴”

突然、耳の聞こえが悪くなる突発性難聴。耳鼻科や総合病院に行っても異常が見られなかったという場合、心因性のストレス難聴の可能性も。
心因性の難聴の原因は、職場や家庭、学校などで慢性的なストレスを受け続けると、自律神経の調整障害が起こることがあります。耳はストレスを受けやすく、痛みが出たり、難聴になるケースも少なくありません。
どのような症状が出るのかといえば、片方の耳がホワンとしたり聞こえにくくなることに加え、体のシビレや痛み、女性では突然ニキビが出るなどの症状も。めまいを伴う場合もあるので、メニエール病などとも似ています。
治療法は、多くはストレスの原因となる環境を見直すことで症状の改善が望めます。まずは、カウンセリングで原因を絞ります。また、対人関係においては、”特定の状況が苦手”というケースも多いので、受け止め方や対処の仕方などを認知行動療法でコントロールできるようにしていきます。簡単に環境を変えられないという人は、抗うつ薬や抗不安薬などの薬物療法と認知行動療法を併用しながら治療を行います。
気になる症状がある場合は、専門医に相談をしてください。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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