910 “あがり症”は克服できる?
受験シーズンを迎え、わが子が”あがり症”なので「慣れない会場や面接の場面で緊張して実力を発揮できないのでは」と心配している人もいるのでは。
大勢の前で話すと緊張するなどは誰にでもあることです。あがりながらも話せるなら問題はありません。心配なのは、頭が真っ白になって自分が何をやっているのか分からなくなる、口の中がカラカラになる、声が出なくなる、動悸や冷や汗、手の震えなどが伴う場合です。そのうち緊張する場面を避け、日常生活に支障を来します。この場合、心の病が潜んでいることも考えられます。
「小さい頃からそうだった」という人は、社交不安障害の可能性があります。成長してからというケースでは統合失調症や双極性障害、うつ病、回避性パーソナリティ障害、状況によってはパニック障害ということも考えられます。原因により治療法も異なるので、まずは専門医を受診することが大切です。
治療法はといえば、”あがり症”の症状は、薬物療法などで改善することが多いものです。薬の効果など経過観察が必要なため、受験などを控えている場合は早めに相談をしてください。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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