こころの健康アラカルト

早朝に目覚め色々考え事をしてしまう

「朝3時、4時ごろに目が覚めてしまい、過去の後悔など、色々と考え込んで眠れません。 これが3週間ほど続いています。これは心の病気と関係があるのでしょうか。」こんな質問を受けました。
うつ病の可能性が高いと思います。早朝覚醒があり、過去の悲観的回想があるという症状は、うつ病の抑うつ状態の可能性が高いと思われます。
うつ病は、気分が落ち込んだり行動意欲が失われたりする気分障害の一種です。決して特殊な病気ではありません。傾向として、若干女性の方がかかりやすいようです。
ただし、症状が重くなると自殺願望が生じる場合もあるため、軽視してはいけません。 質問者の場合、うつ病以外の心の病気の可能性もあります。早朝覚醒や悲観的回想がありつつも、日常生活においては、これまでどおり物事を楽しめるし、気分の落ち込みも伴っていない場合は、甲状腺機能低下症や、更年期障害なども考えられます。甲状腺機能低下症では、疲れやすさが、更年期障害では、ホットフラッシュなどが認められることが多いです。また、双極性障害や非定型精神病の可能性も否定できません。
いずれにしても3週間も症状が続いているようなので、心の病気を疑うべきでしょう。早目に専門医を受診し、何らかの対処をされることをお勧めします。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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