中高齢者に多い「パーキンソン病」。実はうつ病を併発しやすい病気とも言われています。
パーキンソン病とは、脳の中のドーパミンの減少が原因で起こります。50~55歳以上の人に多く発症しますが、まれに若い人がなることもあります。主な症状は、表情がない、動きが硬くなる、前かがみになり小股で歩く、方向転換ができない、何かをつまむような動きをするなどです。表情がない、動きが鈍くなるなどうつ病に似た症状があるので、うつ病だと思って受診する人もいます。
うつ病との見分け方は、どうでしょうか。
見分ける方法の一つは、関節が硬く、歯車のようなかくかくした動きであればパーキンソン病であると思われ、神経内科で治療を行います。 パーキンソン病患者でうつ病を併発している場合は、気分の落ち込みや不安感のため、パーキンソン病の症状が進行したり、生活能力の低下がみられることもあります。その場合、パーキンソン病だけでなく、うつ病などの治療も必要になります。
心配な場合は、まずは専門医に相談を。神経内科、心療内科の両面から診断を受け、適切な治療を行うことが大切です。
この記事はこちらに続きます。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
コメント