「就職難の中、何とか仕事について丸3年になります。仕事は安定しているのですが、給料が低く将来が見えません。その状況に不安が募り、日々の生活が楽しめません。」こんな質問が。
基本的に悲観的な状況ではないと思います。
現在の日本では、年3万人にも及ぶ自殺者が出ていますが、このような社会になったのはここ十数年のこと。
終戦から高度経済成長をとげていた時期は、日本人の多くが今より低い給料であったものの、決して不幸であったとは言えません。つまり、経済的な側面だけでなく、それ以外に生活の楽しみを持つ。また、日々目標を持って生きることが大切なのです。
そのように考えれば、質問者の場合は、給料を上げていくことを目標にするのも一つです。その目標に向けて取り組めばいい。将来は自分で作るんだと考えて、お金がなければ人生を楽しめないと思うのであれば、お金を増やす計画・目標を立てるのです。
しかし、目標設定をしても、日々の生活を楽しめない。人生お金だけではないと気づいても、なお不安だという場合は、心の病気の可能性が高いと言えます。早めに専門家に相談することをお勧めします。また、物事の捉え方に偏りがあるケースも考えられます。その場合は、カウンセリングでの対応も考えられます。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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