横浜院長のひとりごと

横浜院長のひとりごと No.002 どんな方がいらしてるの?

ハートクリニック横浜院長の柏です。
連載2回目の今日は、当院の患者様たちが、どのようなことにお困りで来院されているかについてお話しします。下は、現在私の外来にいらしている方々の病名をICD-10の分類に沿ってグラフ化したものです。当院全体ではなく、あくまで院長外来の数字です。医師による違いはあると思われます。ICD-10はWHOによる国際的な病気の分類で、心療内科・精神科領域はF0-9というコードになります。G40というのはてんかんのコードです。
tayori-y-20120412a.jpg大まかには、F0:認知症などの脳病変 F1:アルコールなど物質による病気 F2:統合失調症 F3:気分障害(うつ病圏) F4:神経症(不安障害圏) F5:摂食障害、睡眠障害 F6:パーソナリティ障害 F7:知的障害 F8:発達障害 F9:注意欠陥・多動性障害など、となります。詳細はこちらをご覧下さい。
グラフからは、
(1) F3とF4の方で全体の3/4を占めている=うつと不安を主訴とする方が圧倒的
(2) 次に多いのがF2(統合失調症)とF8(発達障害)、その次がF5(主に摂食障害)の方
(3) F0(認知症)の方は極めて少ない
といったことが読み取れます。(1)(3)は都市型クリニックの特徴といえるでしょう。(2)においては、とくに発達障害、摂食障害は現代のニーズの高まりを反映していると思われます。当院では、こうした様々なニーズにお応えできるよう、職員一同研鑽に励んでおります。
次回以降は、さらに別の角度からの来院される方々の特徴、各Fカテゴリーの特徴や当院での取り組みなどについてお話ししていきたいと思います。

コメント