「恋愛をすると周りが見えなくなる性格です。ストーカー行為のようになっていないか心配。この性格は心の病と関係ありますか。」こんな質問がありました。
その行動の程度が問題です。一般的に、普段からよく顔を合わせるような知り合いに恋心を抱き、その人を追ってしまったり、偶然を装って出くわしたりする経験は、その度合いにこそ差はあるにしても、誰もが持っているのではないでしょうか。 互いに恋心を持ち、お付き合いできれば良いのですが、拒否された場合、その後もアプローチしてしまい、相手が怖がっているようであれば、ストーカー行為である可能性があります。相手が嫌がっているのに毎日、20回、30回と電話をするなどすれば、ストーカー行為と思われます。
このようなストーカー行為をしている場合には、強迫性障害、発達障害、恋愛妄想、統合失調症、そううつ病のそう状態などの病気の可能性があります。
ストーカー行為がやめられないようであれば、専門医に相談することをお勧めします。 一方、客観的にはストーカー行為になっていないのに、とても心配になるようであれば、不安障害などの心の病気も疑われます。単にストーカー行為に関する知識が足りないのであれば良いのですが、自分を罰する傾向が強い人だと、うつ病も考えられます。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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