「インターネット中毒です。ついついバーチャルな世界に依存してしまいます。」こんな相談がありました。
SNS、オークション、ショッピング、出会い系、オンラインゲームなど、インターネットを活用したサービスは多岐にわたります。そのため一概には言えませんが、これらのサービスに「はまっている」人に共通する点は、日常生活における社会や人間関係の希薄化。これを埋めるために、バーチャルな世界に依存している可能性があります。
もちろん、インターネットによるサービスは、すべて不健全というものではなく、社会生活の利便性向上に大きく寄与しています。また、出会い系サイトで言えば、セクハラ防止措置を事業者に法律で義務化して以降、異性を求める男女の避難所的な役割を果たしているのも事実です。
依存を深める要因として、インターネットの時間的・空間的制限の特徴があります。オークションやショッピングサイトなど、いずれも24時間利用できるため、孤独であればあるほど依存を加速し、金銭トラブルなども多くなります。
その依存から抜け出すには、まずは現実世界で人との関係を持つ努力をすることです。難しく考えず、職場の人と挨拶をしたり、世間話をするなど、ちょっとしたことから始めるのです。また家族との触れ合いなど実際に人と会って話をすることが第一歩です 。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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