福祉用語の基礎知識

クライエント

一般的な意味としては、依頼人、顧客、来談者、患者などでありますが、ソーシャルワークにおけるクライエントとは、保健・医療・福祉の諸サービスを利用する個人、家族、グループ、コミュニティなどのことを指します。
かつては、援助を受ける者やサービス対象者ととらえられていたが、近年では、援助を受ける側の主体性を重視する観点や市民として積極的にサービスを利用するという意味で、福祉サービスの利用者(ユーザー:user)、コンシューマー(消費者:consumer)という用語が多く用いられるようになってきています。
クライエントとなるのは、単に何らかの生活上の問題状況にあるということだけでなく 、援助機関とサービス提供の契約が成立した段階からであり、援助の申請から契約までの段階では、申請者と呼ばれます。