こころの健康アラカルト

誰にも嫌われたくない

嫌われたくなくて、誰にでも良い顔をしてしまいます。その分、精神的な疲れが溜まりとても辛い。
この状況は、周りの人と良い関係を築かなければならない、そう常に思っている人に見られることがあります。そのため、一見すると社交的な人が多いのも特徴です。
敵対する人と仲良くしようとすることは、大きな労力をともなうものです。そのため、ストレスが溜まり最終的に相手との関係がこじれると、心理的な影響が大きく、心の病気につながる可能性もあります。
人間関係で疲れがたまり、日々、辛いと感じるようであれば黄色信号。次第に徒労感、絶望感が強くなり、人との付き合いに自信がなくなり不安を覚えるようになる。そうなると、自律神経の異常や目まい、不眠など身体的な症状が表れる可能性があります。
心理的な辛さが問題の場合は、カウンセリングなどにより改善を図ります。辛さを感じてしまう行動基準が、その人に内在化しているので、その基準をカウンセリングによって、辛いと感じないような適応性のあるものにしていくのです。
身体的な症状が出ているようであれば、薬など他の治療が必要になると考えられます。
まず原則は、「自分と波長が合わない」と思う人とは、できれば無理にあわせないことです 。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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