連休が終わり、何をするにもまったくやる気が起きません。この「5月病」は心の病気なのでしょうか。
いわゆる「5月病」は、医学用語ではありません。例えば希望の大学に入ったが、理想と現実のギャップにショックを受け、やる気がなくなる、意義を見出せなくなるなどの状態のことを一般的に表します。
仕事でも同じで、就職したものの最初は雑務ばかりで、やる気がなくなるというケースもあります。
また、目標だった大学や企業に入ることで、燃え尽きてしまう場合も同様の状態が見られます。
その喪失感、やる気のなさがひどい場合は、軽い「よくうつ」状態や「小うつ病」また「適応障害」をきたす人もいます。
これらの「心の病気」になりやすいタイプとして、孤立している人が挙げらます。ですので、大学であれ会社であれ、先輩や同期などとしっかりコミュニケーションをとり、将来のビジョンを持ったり、また状況を分かち合うことで、予防につながります。
「小うつ病」などは、自分ではわかりにくいもの。ひどい肩こり、食欲減退などの身体的症状や、学校や会社を遅刻・休みがちになったら危険信号です。また、家族のサポートがとても重要で、生活習慣などを見て乱れているようであれば、専門医に相談することをお勧めします。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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