抑圧された外傷体験、欲求、感情などをなんらかの方法で発散することにより、精神的健康を得る方法であります。あるいは、そのような方法による効果を指してカタルシス効果ということもあります。
かつて、ブロイアーがヒステリー治療に用いた催眠浄化法は、彼と共同研究を行ったフロイトがすべての神経症の原因として感情の抑圧を考えるにいたり、浄化法として精神分析に位置付けました。しかし今日では、様々な精神分析の技法だけでなく、自立訓練法や一般の面接でもその効果が認められることがあると考えられており、特に芸術療法、集団精神療法などのグループ体験、心理劇、さらには映画鑑賞や感激、スポーツ体験などの効果の一つとして報告されることが多くあります。