こころの健康アラカルト

休日も仕事が気になってリラックスできません

「休日も仕事が気になってリラックスできません。日曜日の夜は、とても重い気持ちになります。休日に気分を切り替えるにはどうすればよいのでしょうか?」こんな質問がありました。
職場の環境や抱えている仕事の内容など背景によって一概には言えませんが、負担感を強く感じるということは、心が弱っていると言えます。
気分の切り替え方よりも、まずはご自身の症状を確認すべきです。ご質問のような場合、軽い「うつ病」が疑われます。気分の落ち込み、またやる気喪失の状態が長く続く病気です。
その他にも考えうるものとして、環境によりストレスを過大に感じてしまう「適応障害」や「社交性不安障害」「パニック障害」「統合失調症」が挙げられます。 「社交性不安障害」と「パニック障害」は、いわゆる不安障害の一種です。前者は、人前で話をしたり、グループで活動することに対して、強い不安感・恐怖感を持ちます。後者は、突然に激しい不安に見舞われ、動悸息切れ、目まいなどの発作に襲われるものです。「統合失調症」は不安や幻覚、被害妄想などに見舞われ、人とトラブルを起こすケースもあります。 これらの心の病は、疲れが取れない、頭痛や下痢、肩こりなどの身体の症状を伴います。
このような症状があれば黄色信号。進行する前に専門医で診てもらうことをお勧めします 。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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