こころの健康アラカルト

冬だけの、うつ病?

寒くなるとうつ症状が出る場合、冬季うつ病(季節性うつ病)が考えられます。
やる気が起きない、不安、疲れやすい、不眠のほか、逆に過眠や過食という症状が現れるケースも。毎年、冬場はうつ状態になるものの春が来れば改善するため、じっと我慢する方もあるようですが、いい治療法があります。
原因は二つあり、一つは日照時間の減少。治療は光照射療法が効果的です。体に光を一定時間当てるものですが、医師の指導のもと、専用の照射器具を自宅で使うこともできます。
もうひとつの原因は、体が寒さに上手に適応できないから、抗うつ薬や認知行動療法で治療していきます。梅雨時や低気圧が近づき曇りがちになると不調を訴える方も、同じメカニズム。放っておかずにご相談ください。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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