「自閉症って何だろう」の第1回目は、自閉症も分類の一つとして含まれる広汎性発達障害についてです。
広汎性発達障害(以下PDD)とは、自閉症または自閉症に類似した特徴を示す発達障害の総称です。突然発症するうつ病や統合失調症などと違い、多くは生まれつきの障害で、幼少期から徐々にそれらの異常が現れていきます。また、個々に症状や重症の程度が異なり、軽度の場合は周囲に気付かれないこともあり、家族や本人が辛い思いをしていることも。 具体的にどのような障害があるかというと、比較的よく耳にするのは「自閉症」と「アスペルガー障害」ではないでしょうか。ほかにも、2歳ごろから女児に多く発症する「レット症候群」、6歳ごろから退行が見られる「小児期崩壊性障害」、「特定不能の広汎性発達障害」などがあげられます。
原因と治療法は、PDDは、生まれつきの障害で、育て方や環境の問題ではないと考えられていますが詳しい原因はいまだ解明されていません。残念ながら、完治は見込まれておらず、専門医と相談しながら生涯を通じて上手に付き合っていかなければならないのが現状です。
次回は「診断基準とその症状」についてお話しします。
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ハートクリニック院長 浅井逸郎
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