不快な感覚を解消するため、確認や手洗いなど、特定した行動を異常なまでに繰り返す“強迫性障害”についてお話しましょう。
うつ病や躁うつ病、摂食障害など、心の病と合併して表れることが少なくありません。症状が習慣化しながらエスカレートする場合があるため、日常生活に支障をきたす恐れがあります。
例えば、文章の総画数にこだわりを持つ人の場合、確認しながら何度も書き直しを行うため、作業効率がとても悪化していました。強迫行為はさまざまあり、行動の異常さを自覚できても止められず、葛藤(かっとう)に悩むケースもあります。
治療方法は、合併症の有無により治療が異なるため、細かな診断が大切です。強迫行為は無意味だと自分で納得できるようにする認知行動療法とともに投薬を行います。自己判断で無理に行動を止めようとしても、抑圧状態が続き心の状態が悪化することがあります。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
コメント