妄想性人格障害とは、自分の作った思い込みにとらわれてしまう心の病です。
周囲から敵視されたり、笑われたり、攻撃されているように感じます。 ほかの人の何でもない表情や行為が、その人にとっては「バカにされているのでは?」と疑ってしまうのです。軽症なら日常生活を滞りなくこなせ、重症化すれば自分の中で妄想が育っていき、訂正不可能な状態に。会社員の場合は仕事、主婦の場合は家事といった社会生活ができなくなります。専門医では、カウンセリングで今までに問題はなかったか背景を探り、認知行動療法などの精神療法で治療します。
しかし人格を完全に変えるのは難しく、そのような傾向を持ったまま、病気と上手につきあえるよう、周囲に配慮をうながすこともあります。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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