人に頼ることができない、そんなことはありませんか。
責任感が強い、人に借りを作りたくない、と考えている人に多く見られるかもしれません。周りからは仕事熱心、まじめなど長所と見られることも多いのですが、何事も一人で抱えてしまい残業や休日出勤が続くと体だけでなく心まで壊してしまうことがあります。
なかでも多いのは、うつ病の診断基準を満たすケースです。「燃え尽き症候群」になってしまうと回復も悪くなり過労自殺につながる可能性もあります。パニック障害では、発作が出ても気のせいだから、ちょっと苦しいくらいだからと頑張り続けてしまう「頑張り屋さん」の傾向がみられます。落ち込みやだるさが現れてくると回復も悪くなり、家から出ようとするとパニック発作を起こすようになることもあります。
これくらい、これくらいと頑張っているうちに耐性が付いて疲れていると分からなくなることがあるので、普段から疲労を自覚して仕事量を見極めることが大切です。主婦の人は、家事による拘束時間を労働時間に入れて考えることが大切です。 一人で頑張り過ぎず、気になる症状が現れたら専門科への早めの受診をお勧めします。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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