こころの健康アラカルト

定年が近いご主人の元気がなくなっていませんか

「定年まであと何年かな」と指折り数えることはありませんか。 50代前半から中盤になると定年のことを考えて落ち着かなくなる人もいるようです。
この年代は関連会社への出向を命じられたり、リストラの対象になってしまうケースも少なくないといいます。大きな会社で率先して働いていた場合などは現実を受け入れられず、出向先で当たり障りなく過ごさなければならない状況やリストラされるのではという無言の圧力を感じることで、精神的なダメージを受けてしまう人もいるようです。
ご主人の出世のために奥さんが協力してきた場合などは、会社の立場が評価の尺度になってしまうことがあり、ご主人の逃げ場がなくなることがあります。また中途入社で退職金が少なかったり、不景気なので年金をもらうまでの再就職先も期待できなかったりして不安が大きくなることがあります。
この世代の男性は弱音を言わない人が多いようです。元気がない、食欲が落ちた、身だしなみに気をつかわなくなったなど、変化が現れたときは家族が気づいてあげることも大切です。ご主人の様子が気になるという方は専門科に相談してはいかがでしょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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