福祉用語の基礎知識

ひきこもり

ひきこもりとは、「とくに精神的な障害をきっかけではなく、自宅や自室に6カ月以上の長時間ひきこもって社会参加できないでいる中学卒業以降の成年の状態」と定義され、パソコン通信や、電話で外の人との接触がある人、家事などをして家族と良好な関係を持っている人は該当しないとされています。
ひきこもりに伴い、昼夜逆転や器物損壊、支配的言動、家族を拒否、過食や拒食などの問題行動がみられることもあります。 また、子から親への家庭内暴力が伴うケースも多く、1990年代後半から問題視され始め、正確な統計がないが、少なくとも50万人以上、160万人いると推測する識者もいます。
性別では、男性が6~7割を占めており、年齢は、10代から30代を中心としているが、長期のひきこもりによる高年齢化が続き、40代の症例も多く見られます。欧米では見られず、日本に特徴的な現象と思われていたが、韓国でも症例が報告されており、子供を依存させやすい東アジア的親子関係が影響しているとも言われています。