30才を過ぎた頃から、「最近もの忘れがひどくなったな」「記憶力が落ちたな」と感じたことはありませんか。
年のせいと思いがちですが、実は言語の能力は50才代がピークで、年齢とともに能力が落ちると誤解している人が多いです。
子供の頃は記憶力がよかったのにと思っていても、大人になってからの方が処理しなければならない情報が倍増し、多少忘れてしまうことがあるのは普通の事といいます。例えば子供の教科書よりパソコンソフトの厚いマニュアルを思える方が大変ですよね。また、自分は完全に覚えていたという思い込みにより、もの忘れがひどくなったと感じるケースもあります。
しかし、倦怠感、憂うつさ、テレビや新聞を見てもつまらない、ミスや注意をされることが増えるなどの症状が併せて見られる場合は「うつ病性の偽痴呆」の可能性もあります。また、不安障害では集中力が低下したり、そわそわして物事が頭にはいりにくいです。このように覚える段階でぼんやりして注意力が足りないため、実際は記憶できていないこともあります。
年だからと思い込まずに、気になる人は一度専門科に相談してはいかがでしょう。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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