社会不安障害についてお話しましょう。
どのような症状かというと、人前でプレゼンテーションを行ったり、大勢の人と会食するときなど、失敗するのでないかと不安がわき、顔が赤くなったり、手に汗をかいたりします。心の病が原因で、以前はこのような症状から、赤面恐怖と呼ばれていました。
このような症状が続くと、強い不安を恐れ、次第に人前に出ることを避けるようになります。小学校高学年ごろから発症することが多く、性格によるものだと思い込み、放置すると治療が遅れる場合があります。
早期発見のためには、子どもの場合、保護者の前では症状が表れる場面が少ないものです。そのため、担任の先生に子どもが人前で発表するときの様子など、具体的な場面を聞くと察知しやすくなります。子どもに直接尋ねるなら、本人が苦痛に感じていることなので、話しやすいよう共感しながら聞いてください。様子が変だなと感じたら専門医に相談をしてください。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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