こころの健康アラカルト

いつも自分が悪いと感じていませんか

何でも自分が悪い、いつも責任は自分にあると感じたり、謝ってばかりいて辛い思いをしていませんか。
責任感の強い人が自分の感知する領域で何かが起こったとき、周りにきちんと配慮ができていたかと自分を責めたり、責任者が部下の不始末を自分の責任と捉えたりすることもあるでしょう。
しかし、自分には関係がない所で起こったトラブルや、他人のミスを自分の責任と思ったり、新入社員がミスをしたとき、実際は教育係が悪くても自分を責めたりと、過度に責任を感じてしまうケースもあるようです。このように、誰にどれだけの責任があるのか判断できない場合は、こころの不調が関係していることがあります。全部自分の責任か他人の責任かにしか分けられず、細かな判断の切り替えがつかない場合も注意が必要です。
また、世界同時不況や地震も自分のせいだ、30分手を洗わないと家族に不幸が起きるなど、げんかつぎを超えて日常生活に支障をきたす場合や、周りからおかしいと見られてしまう場合も心の病気が背景にあることがあります。
もしかしたら自分は極端に自責感を持っているのではと、気になる方は、一度専門科に相談してはいかがでしょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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