こころの健康アラカルト

さまざまある依存の対象

最近、ニュースなどで依存症に付いて耳にすることがあります。
環境が依存症につながることはあるのでしょうか。文化や社会の背景によって、依存の対象や依存者数に影響する場合があります。
例えば、アルコールの代謝能力が高いと、飲酒量が多くなったり常用する可能性が高まるので、代謝能力が低い日本人よりも欧米人の方が依存者が多い傾向があります。また、薬物の規制が緩いと入手しやすい環境になりやすく、依存者が増える恐れがあります。
では依存の対象にはどのようなものがあるのでしょう。精神状態に作用するアルコールや薬物などの物質的なもの。ほか、ギャンブルや買い物、万引きなどの行為を対象にするものがあります。
進行するプロセスは、快楽への刺激を求め、繰り返し続けることで、耐用量が増加します。また、アルコール依存では、要因となる遺伝子がそろっていると、依存症になる可能性が高まります。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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