こころの健康アラカルト

ネグレクトで悩んではいませんか

「ネグレクト(育児放棄)」という言葉を耳にしたことはありませんか。
出産前から「子どもはまだ先でいいわ」「もう一人育てるのは難しいわ」など状況的なことで出産が受け入れられない場合や、出産後ホルモンバランスが崩れるためイライラして子どもに愛着が持てないことがあります。しかし出産が終わる、産じょく期を過ぎることで出産を受け入れられるようになる人が多いようです。
それでも受け入れられずストレスを抱えてしまい頭痛、めまい、落ち込みなどを感じる場合は注意が必要です。また妊娠自体がストレス源となり、うつ病を発症することがありますが、妊娠中の体の変化と思われ心の病気が見逃されてしまうケースもあります。
産じょく期は夜泣きによる睡眠不足や、言葉の通じない子どもと密室で二人きりになるなどお母さんの負担が大きくなるので、休める環境を作ってあげることが大切です。 周囲が非難すると「子育て一つきちんとできない」と自信をなくして心の病気が悪化することがあります。
お母さんはもちろん子どのためにも気になる方は、専門科に相談してはいかがでしょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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