自分のことなのに判断や決断ができないということはありませんか。
例えば家を購入する時や病気になった時の治療方法などを家族に判断を仰ぐ、子供が普段手にしたことのない1万円で買い物する時には親に頼るといったことがあるでしょう。このように自信が無くて相手の意見を求めたり頼ったりすることはよくあるかもしれません。 しかし、買物に行ったのに何を買ったら良いか判断がつかないなど、日常のささいなことが決められない場合は心の病気が関係しているかもしれません。
全般性不安障害や強迫性障害では不安が大きく、うつ病では自信がない、思考の速度が遅いなどが原因で判断ができないことがあります。主要な判断を他者に依存しゆだねることで心的安定を求める依存性パーソナリティ障害のケースもあります。
認知症では記憶があいまいになり、判断能力が低下し、付き添いの家族を見上げ頼りたい気持ちを表すことがあるそうです。 自分で判断をつけたくてもできない原因がある場合は、周りが一律に優柔不断だ、自分で決めなさいとしかりつけるのはよくありません。
気になる方は専門科に相談してみてはいかがでしょう。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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