こころの健康アラカルト

家族が重い病気になったら

大切な家族が重い病気になった時の、心構えや配慮について、お話しましょう。
暮らしにどんな変化や状況が考えられるでしょうか、家族みんなが元気でありたいものですが、一人でも病気になると、生活の不自由さや心労などが重なることが予想されます。 患者の状態などによっても異なりますが、暮らしの負担が極力抑えられるよう、家族の努力が重要になります。
具体的には、収入が減るなら、親類や公的な機関からの援助を考えたり、家事が滞るなら、家族で分担するなどが考えられます。小さな子どもは、親の心の状態に影響されやすいので、過剰な不安を起こさないようにしましょう。
そのためには、患者の担当医と密接にコミュニケーションを取り、治療に向けて良い協力関係を築きましょう。心の病など解決に時間がかかる場合は、看病にエネルギーを注ぎ込みすぎるといずれ生活に無理が表れるので、毎日の暮らしとバランスを取ることが大切です。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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