こころの健康アラカルト

子どもの「発達障害」を知ろう(1)

新学期が始まり、集団生活の中で心配事も抱える時季。子どもの「発達障害」についてお話しする1回目です。
発達障害とは、生まれつき一部の脳の神経細胞に問題があることが要因ではないかと考えられ、発達の仕方が通常と異なる障害です。ものの見方や感じ方、行動様式が独特で、日常生活や学習の面で難しいと感じることがあります。
発達障害の主なものには、自閉症、アスペルガー症候群、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)などがあります。
自閉症やアスペルガー症候群の特徴は、言葉の発達の遅れは見られず、言葉以外の動作や表情を読むのが苦手であるのがアスペルガー症候群、両者とも苦手なのが自閉症というような区別が以前はされていました。しかし、どちらも強いこだわり行動や社会的コミュニケーションの障害など共通する特徴があり、最近では自閉症、アスペルガー症候群とそのほかの広汎性発達障害の区別をつけず、「自閉症スペクトラム障害」という概念で捉えるようになってきました。発達障害で気になる場合は心療内科などで相談を。
次回はLDについてお話ししましょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎

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