不景気のため会社が倒産状態に陥ったり、非正規社員のみならず正規社員にまでリストラの波が押し寄せてきました。不況の中、リストラにより心理的や経済的なダメージを受けてしまう人も少なくないようです。また会社に残っていたとしても、人が減り一人の仕事の負担が増えて心身ともに疲れてしまう場合もあります。このような状況からうつ病を発症してしまうケースが増えています。
しかし経済的に困難が生じると医療費がもったいないと思い、通院回数を減らして適切な診療を受けない人もいるようです。そうなると改善が遅れ通院期間が延びてしまうため、結果として医療費がかさんで家計を圧迫してしまうという悪循環に陥ることがあるので注意が必要です。
一生懸命働いていた人がうつ病を発症しやすいといいます。日本人は頑張り過ぎて自分の健康管理を後回しにしてしまう気質が多いようなので、一度ワークライフバランスを考えてみてはいかがでしょうか。回復するまではゆとりを持って生活してみるのもよいといいます。
本人はもちろん家族の様子が気になるという方は、一度専門科に相談してはいかがでしょうか。
ハートクリニック院長 浅井逸郎