デイケア便り

家族のこころ(第一回)

皆さん、こんにちは。そして、はじめまして。
ハートクリニックのIと申します。普段はデイケアという部署で働いています。また、クリニックで行っている家族教室を担当しています。
このたび、クリニックのホームページでご家族向けの記事を書くことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。
ところで、「なぜご家族向けの記事を書くのか?」ということですが、ご挨拶代わりに、私が家族を支援することについて考えていることをお話ししたいと思います。
数年前、とある場所で家族支援についての話をする機会があって、内容を考えていたのですが、「家族支援(家族を支援・サポートする)と言っているが、家族を支援・サポートするではなくて、家族に正しい知識や接し方を伝えて、患者さん本人の療養を支えること(悪く言えば邪魔しないこと)を家族に強いているだけなのではないか」とふと感じました。
また、我々は患者さんの支援について悩んだり、考えたりした時に、先輩や同僚などの他の人に相談することを日常的に行っているけれども、家族教室でご家族のお話しを聞かせて頂くと、「なかなか相談することが出来なかった」「話しが出来る場があって、話せることで楽になった」など、いかに家族が相談したり話したりする場所などがないかという話が結構出てきます。
このようなことから、ご家族には2つの側面があるのではないかと考えるようになりました。まずは患者さん本人を支援する”サポーターとしての家族”という側面。次にご自身が色々と悩み、考え、迷う “サポートを必要としている家族”という側面。しかし、2つの側面がどちらも大切であるはずなのに、実際には”サポーターとしての家族”という側面が強調されることが多く、”サポートを必要としている家族”という側面が見過ごされがちなのではないかと感じています。
そのようなわけで、文章でどれだけお伝え出来るかは分かりませんが、”サポートを必要としている家族”も念頭におき、これからご家族の皆さんの役立つようなお話を書いていきたいと考えております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

コメント

  1. 晴れたらいいね より:

    如何にして患者である家族を支えるか という方法や知識もとても大切ですが 精神疾患を抱える家族の気持ちも疲弊しきっていて しかもそれは何処に向けることもできません。
    おっしゃる通りです。
    ともすると共倒れです。
    家族が 患者さんが回復するのだという希望を持って元気でいられることが 良い結果を招くものと思います。
    患者さんには先生がついていてくださいます。
    家族の心のケアをしてくださる場所が 同じ病院内にある というのが理想の病院です。
    どうぞ 頑張ってくださいね!(^-^)/

  2. 晴れたらいいね より:

    如何にして患者である家族を支えるか という方法や知識もとても大切ですが 精神疾患を抱える家族の気持ちも疲弊しきっていて しかもそれは何処に向けることもできません。
    おっしゃる通りです。
    ともすると共倒れです。
    家族が 患者さんが回復するのだという希望を持って元気でいられることが 良い結果を招くものと思います。
    患者さんには先生がついていてくださいます。
    家族の心のケアをしてくださる場所が 同じ病院内にある というのが理想の病院です。
    どうぞ 頑張ってくださいね!(^-^)/