物忘れが目立ってくるとご家族は心配ですが、「病院に行ったら」とは言い出しにくいことが多いようです。
しかし必ずしも物忘れ=認知症というわけではなく、軽いうつ病や不安障害の場合も、集中力が低下して急に物忘れが激しくなることがあります。単に、年相応の物忘れなのに認知症だと誤解される場合もあります。
認知症である場合も、全ての方が急に日常生活を送れなくなり、判断力が失われるということではありません。ご家族や本人が日常生活を改善したり、薬を飲んだりすることで進行を遅らせることは可能です。今は認知症に対する介護的方策も進んでいます。
早めに受診し、認知症を正しく理解することで対応に充分な時間をかけることができるのです。生活の改善方法については次回お伝えしましょう。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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