「飼っていた犬が亡くなって以来、元気のない母が心配です。どう接したらよいでしょうか。」42歳・女性からの相談です。
ご相談者のお母様(68歳)は2カ月前、15年間飼っていた犬が死んでしまってから、急に意欲をなくしてしまったそうです。外出しない日も多く、掃除や洗濯も滞りがち、家の中もだんだん荒れてきており、ペットロスがきっかけで心の病気になっているのではないかと周りの家族は心配しています。
いるだけで癒しになり、家屋間のコミュニケーションも円滑になる。今やペットは家族の一員です。特にお母様は15年という長い時間をその犬と一緒に過ごしたわけですから、寂しさ、喪失感は相当なものだと思います。実際、ペットロスをきっかけに心の病気になる人もいらっしゃいます。
ただ、肉親を失うこととの大きな違いは、ペットはある意味では「置き換え」がきくということです。 まずお母様の悲しみを受け止めてあげて、その上で新しいペットを飼うことを勧めてみて下さい。最初は抵抗もあるかと思いますが、新しいペットを飼うことで張り合いが生まれ、ふさぎこんだ気分も解消できるケースが多いです。
それでも意欲が湧かず、落ち込んだ気分が続くようなら、本格的に心の病気になっている可能性が高いと思います。早めに専門科を受診して下さい。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
コメント