感情・行動・対人関係が不安定・・・。若い女性に多い「境界性パーソナリティ障害」について2回にわたってお話ししましょう。
どのような病かというと、境界性人格障害とも言われていますが、否定的な意味合いが付けくわえられていると考えられ、現在は境界性パーソナリティ障害と呼ばれることが多くなりました。
調子のよい時は普通に生活できますが、具合が悪い時に特徴的な行動パターンが出現しやすくなります。また、合併症も多くみられます。
特徴的な行動パターンとは、自分の手を切るなどの自傷行為、大量の服薬、「死にたい」と言って実際にベランダから飛び降りるなどの自殺未遂をすることもあります。また、対人関係が不安定で、トラブルが比較的多い人もいます。
そのほかの症状は、物理的に胸に風穴があいたような空虚感を感じます。ないものが見える幻視、物が実物より大きく見えたり小さく見える視覚変容などあたかも脳障害があるのではないかと思われる視覚異常のほか、ドアが閉まる音や機械音などの幻聴があらわれる場合もあります。さまざまな症状があり、程度にも差があります。
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ハートクリニック院長 浅井逸郎
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