「ちょっと疲れたな」「イライラするな」と感じたとき、チョコレートやシュークリーム、アイスなどつい甘いお菓子に手が伸びてしまう人も多いのではないでしょうか。
頑張った自分へのご褒美にと週末に大好きなケーキをほおばりながら幸せな気分にひたるなど、適度な甘味はストレス解消かもしれません。
しかし、はじめはイライラを抑えるだけが習慣化して抜け出せなくなったり、無茶食いが始まったりすると注意が必要です。甘い物がやめられず「甘味依存」になると肥満や高血圧など成人病につながる可能性もあります。
「甘味依存」は、自分が今置かれている現状が過酷だ、負担が大きいと過剰に感じてしまう人に起きやすいようです。また適応障害のストレスから低血糖に陥り、だるさやイライラ回復に甘い物を食べるケースや、不安障害やうつ病が合併して自律神経調節障害で起こる場合もあります。
問題の解決ではなく気晴らしだけに意識がいってしまうと、アルコールと同様に物質に依存することが多いので、物事の捉え方を変えたり、苦痛の原因を取り除きストレスを軽くすることも大切です。
気になる方は専門科に相談してはいかがでしょう。
ハートクリニック院長 浅井逸郎