3月になり、段々と春めいてきましたね。
もうすぐ年度が替わり、生活環境が一変される方もいらっしゃることと思います。
環境が変わっても安全に薬を服用できるよう、以下の点にご注意いただき、お薬の保管方法についてご確認ください。
基本的な保管方法
- 直射日光を避ける:光によって薬の成分が変質する可能性があります
- 高温多湿を避ける:湿気は錠剤やカプセルが崩れる原因になります
- 子どもの手の届かない場所に保管する:子どもが誤って服用すると危険なので、高いところや鍵のかかるところに保管しましょう
- 冷蔵保存が必要な薬は冷蔵庫に:インスリンや一部の抗生物質など冷蔵保存が指示されている場合は冷蔵庫で保管しましょう。冷凍は薬が変質する恐れがありますので、保管温度を確認しましょう
- 元の容器や袋のまま保管する:薬局からもらった袋やボトルに使用期限や注意事項が記載されています。また別の容器に移すと変質の原因になります
してはいけないこと
- 別の容器に移し替える:変質の危険のほか、見た目が似ている薬を混同します
- 冷蔵庫に入れすぎない:冷蔵不要の薬は変質する恐れがあります
- 使用期限の過ぎた薬を服用しない:効き目がなくなったり副作用の恐れがあります
- 他の人の薬をもらって使わない:体質や病状によって処方されているため、自己判断で服用すると危険です
保管期間の目安
- 薬の袋や説明書に「使用期限」が書かれていれば、それを遵守してください
- 記載がない場合(一般的な目安)
・錠剤・カプセル 1年程度は保存可能なものが多いですが、保管状態によっては劣化することもあります
・粉薬 湿気を吸いやすいため、処方後3カ月程度が推奨されます
・シロップ 開封後1カ月以内に使い切るのが一般的です
保管しておいてもいい場合・処分したほうがいい場合
- 風邪薬や鎮痛剤のように、この後も同じ症状が出る可能性が高い場合には保管しておいていいでしょう
- 抗生物質は、必要な期間きちんと飲み切るのが原則です。余ったら処分しましょう
- 目薬、貼り薬、シロップは開封後劣化が早いため、残ったら処分しましょう
- 何の薬かわからなくなった場合には、処分しましょう
処分するときの注意
- 薬はトイレや流しに流さないようにしましょう
- 処方薬は薬局で回収してもらえる場合があるので相談してみましょう
薬は処方時の指示に従って使用すべきです。薬の種類によっては他出来るものもありますが、特別な保管方法が必要だったり、期限もあります。安全に使うためにも、長期間保管する前に、薬剤師に「この薬は次回も使えるか」と確認するのがいいでしょう。
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