こんにちは。新年よりひと月が経ち、2月となりました。街のあちこちでチョコレートのいい香りがする季節ですね。
私はチョコレートと聞くと、映画版「ハリーポッターとアズカバンの囚人」のとあるシーンを思い出します。観た事のある方はご存じかと思いますが、恐ろしい怪物に遭遇した主人公の少年ハリーを落ち着かせる為、魔法学校の教師が彼にチョコレートを食べさせるという場面です。一見何か特別に見えるこのチョコレートですが、驚くことに普通のチョコレートなのだそうです。
確かに、私にも寒い日や緊張している時などに温かいココアを飲むと、ほっとして気分が和らぐといった経験があります。そこで製菓会社のホームページなどを参考に、チョコレートやココアの原料であるカカオについて調べてみました。
【チョコレートの原料、カカオとは】
カカオは主に中南米や東南アジア、西アフリカなどで栽培される熱帯植物です。
カカオ豆とは、カカオの実の中心にある種子であり、これを発酵、乾燥、焙煎といった工程を経た物からカカオニブ(胚珠)を取り出します。
このカカオニブをペーストにしたものをカカオマスといい、チョコレートやココアの原料となります。
【カカオ豆に含まれる特徴的な成分】
カカオ豆にはタンパク質、ミネラル類、脂質、食物繊維をはじめ、カカオポリフェノールやテオブロミンという特徴的な成分が含まれています。
〇カカオポリフェノールとは…
カカオに含まれるポリフェノール。
ポリフェノールは抗酸化作用が高く、血圧降下作用や血糖低下作用等、様々な効能から生活習慣病の予防に効果があります。
また、高濃度のカカオポリフェノールの含まれるハイカカオチョコレートを食べることで、記憶力や学習能力に関わる脳内物質「BDNF」を増やすことができ、認知機能の上昇に効果があると言われています。
〇テオブロミンとは…
血管拡張により血流を良くして体温を上げる効果や、ストレスに対して効能を持つ脳内のセロトニンに働きかけ、食欲を抑え、リラックスさせる効果もあるとされています。
カフェインに似た成分ですが、より穏やかに作用します。
このようにカカオの成分には健康に良い効果や、心身のリラックスに良い効果があるとされています。
一方で、チョコレートやココアをはじめとした嗜好品として食べやすく加工される為、基本的に糖質や脂質も高めです。食べ過ぎは血糖値の上昇や肥満など健康にも影響を及ぼしますので、食べ方にひと工夫する事をおすすめします。
【例】
・食べる時間は活動量の多い日中にし、夜間や寝る前は控える。
・適正量を食べる(1日あたり25g)。
・甘さ控えめなものを選ぶ(72%程度のハイカカオチョコレート、純ココアと少量の蜂蜜で作ったココアなど)。
・食事制限のある場合は医師へ相談する。
今回は季節にちなんでチョコレートのお話をさせていただきました。
春までもう少し寒い季節が続きますが、おいしいものを食べてゆったりお過ごしください。
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