横浜院長のひとりごと

横浜院長のひとりごと No.206 美しい心

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横浜院長の柏です。はじまりましたね、キュウレンジャー。待ってた宇宙モノなので楽しみです。敵キャラマニアとしては、ボスキャラのドン・アルマゲがゴルゴムの大神官っぽくていい感じですね。ジュウオウジャーのジニス(写真)の造形も今思うとなかなかでしたが。
前回、身体醜形障害のお話をしましたが、No.202で紹介した星雲仮面マシンマンの動画をYouTubeで見ていたら、この病気とも関係のある興味深いものをみつけたのでご紹介しましょう。動画(サイレントですが)はこちらです。14:40すぎから。ついでにストーリー紹介はこちらにもあります。マシンマンこと高瀬健と、犯人の女のやりとりです。

カタルシスウェイブ!

健「なんの目的で子どもたちの顔にいたずらをしたんだ」
女「私、自分の顔がいやでいやで…人がいつも私の顔を見て笑っている気がして…それで仕返しに子どもたちをいじめてたの」
健「君の顔を見て笑うものは一人もいない。自分でそう思っているだけだ。人間は顔じゃない。一番大事なことは、美しい心を持つことだ」
女「…はい」

どうですか。高瀬健、とにかくまっすぐですね。今時だと、なかなかこういうセリフにはならず、ダサい、クサいと言われてしまいそうですが、私は大好きです。人間は顔じゃない。その通り、大切なのは外ではなく内面です。その内面を磨き、美しい心を持つこと。内面を充実させ、自信を持ってまわりと関われるようになること。身体醜形障害の方々とお会いしていると、なにかうまくかない、自信がもてない、その根拠を顔や外見に求めているように感じられます。何かうまくいかないことがあると、すぐに原因を探そうとするのは人間の本能なのでしょうか。
例えば発達障害や統合失調症、社会不安障害などがあってまわりとうまく関われない時に、自分は嫌われている→みんなに嫌われている、という極端な思考が生じ、さらにその原因として、ならば自分の顔が原因だろう、という思考回路が形成されてしまうようです。上記のようにほかの病気があるならその治療をしっかりと行うことはもちろんですが、こうした思考回路を見直し、客観的に何がおこっているのか正しく見る力をつけること。君の顔を見て笑うものは一人もいない、のです。まったくその通り。
外見を変えることは限界がありますが、内面は努力でいくらでも改善することができます。自分を磨くことで、より素敵な、魅力的な人間となることはいくらでもできます。内面の充実は表情や仕草に現れ、外見の改善にもつながります。美しい心を持つことは、そのまま顔がよくなることでもあるのです。
しかし思うのですが、子どもの頃に特撮をしっかり見て育つと、もしかしてこうした病気になりにくいのではないですかね…って、私みたいに単純な人間だけかもしれませんが…。
では今日の一曲、シューマン〜幻想つづきで、同じくシューマンの幻想小曲集作品12にしましょう。第2曲「飛翔」(4:05から)が有名ですが、ほかも珠玉の名曲集です。貴重なルービンシュタインの映像とともにどうぞ。ではまた。

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