横浜院長のひとりごと

横浜院長のひとりごと No.142 治るといふこと

横浜院長の柏です。衝撃の展開となっている仮面ライダードライブですが、悪の博士の系譜を愛する私が今回注目しているのはブレンさんです。脳を表したその容姿、brainから来ているであろうその名前、知性派として期待されます。これまではなぜかネタキャラ扱いでしたが、001登場以後株を上げつつあります。さて、真木博士(オーズ)、戦極凌馬博士(鎧武)の系譜を継ぐことができるか。それとも、グレムリン、レデュエと続く「ずる賢い緑」の路線で終わってしまうのか。今後が楽しみです。
さて、うつ病の治療論の途中ですが、ここで一度立ち止まって、「治る」とはどういうことかを考えてみましょう。私は、うつ病は治る病気です、と書きました。この「治る」とはいったいどういうことなのか。皆さんはどうお考えですか。何を持って、「治る」というのでしょうか?なお、これはうつ病のみならず、不安障害、統合失調症、発達障害など通院中のすべての方にお尋ねしたいことです。皆さんにとって「治る」とはどういうことでしょうか。
「先生、治りますか。」医師となってから、何度この質問を受けたことでしょうか。また、口には出されなくとも皆さん、当然それを気にされていますよね。突然これまでと違った状態となり、病気であると宣告を受ける。あるいは(発達障害などの場合)これまで説明のつかなかったが何かうまくいかない部分が、病気として説明される。自分はどうなってしまったのか、これからどうなってしまうのか。不安になるのは当然のことだと思います。
そうした質問を受けたとき、私は「あなたにとって、治るとはどういうことでしょうか」と逆にお尋ねすることがあります。次回から、その場でのFAQをもとにこのテーマを深めていくことにしましょう。
今日の一曲は、先週ご紹介したもう一曲の方、太陽の牙ダグラムのオープニング、「さらばやさしき日々よ」です。こちらも名曲ですね。


ダグラムは全75回、政治的テーマも織り込んだ大銀河叙情詩でした。サントラから、私のお気に入りの一曲もどうぞ。当時見ていた人なら涙ものですよね。

コメント

  1. 隊長 より:

    こちらではお久しぶりです。
    かなりふさぎこんだ毎日に陥り、それが続いているものの、明確な回答がございます。
    ズバリ
    「元の自分に戻る。そしてその状態が一生継続。」
    です。 (元につきましては、具体的には診察時にでもと思います)
    調子のよいときは以前のように好き勝手なことを言いますが、そのハッタリで就業しても帰宅後にやる気がなくなり1日だけの職歴を作りまくっていた病人としての人生を、定年以後も嘱託で同じ企業に健常者として継続して勤務、が僕の「治った」状態です。
    ということで早くクリニックもデイケアも卒業したいです。
    こんなイケメン、なぜ横浜で逆ナンされないのだろう?
    まだ明るい時間だから?

  2. パパゲーナ より:

    ウツを完治させることを目標に、毎日努力の生活を送っていますが、その実、治る気がしません。先生は治ると言われるけれど、幾度もウツを繰り返し“上手に付き合っていくしかないですよ”とか、“再発防止のためにおクスリはずっと飲み続けていかないといけない”など、先輩ウツ罹患者の話しも事実として重く受け止めていますので。
    私にとって治るということの定義は、頭が直ぐに疲れたりしない状態。自分のウツ病のトリガーになった出来事を連想させるものに遭遇しても、病的に動揺したり苦しまない状態になること。この理由の分からない身体の痛みが消失したとき、ピンチのときに襲う、前頭葉が何者かにネジ切られるような恐ろしい苦痛が消えたときでしょうか。ウツを心の風邪と良く例えることがありますが、そんな甘いものではありませんね。心のがん、というのが私の実感です。

  3. 匿名 より:

    もう心身に不調をきたしはじめて十数年になり、初期症状の頃を含めると人生の半分以上になってしまいました。
    10代後半や20代の頃は「治りたい、普通になりたい」と願って随分と悪あがきしましたが、結局のところ「治る」「普通になる」ってどこを基準として見ていたんだろうと思う時があります。
    今となっては無駄に気張り過ぎていたといいますか、必要以上に自分を卑下していたと思うので・・・。
    現時点では別に治らなくてもいいし、普通じゃないと後ろ指さされるような時があってもいいやというノリなので、治るってどういうこと?って聞かれると答えに困るのが正直なところです。
    強いて答えるとするならば、「変わってしまった自分、これからも変わっていくであろう自分を受け入れ、自分なりのライフプランで生きられるようになる」ということなのかなぁと思わなくもないのですが、障害・疾病の種類や個々の人々の生き筋によっても思うところは変わってくるだろうから正解は有って無いようなもののような気がする今日このごろです(^_^;)
    多分これからもずっとずーっと心身の不調は0になることなく、世間のマジョリティ側の方から見るとズレた一生を送るのかなと思うのですが、それだからって不幸だと全く思わなくなっただけで私は十分だと感じています。

  4. むぎママ より:

    手違いで名前入れずに投稿してしまいました・・・不覚。
    ひとつだけ治したいと思うことがあるとしたら「日曜の朝に起きて仮面ライダーを観る体制に戻したい」でしょうか。
    ウィザードが終わった頃から朝全く観ておらず、このところは動画配信サイトで過去のライダーばかり観ているような状況なので・・・。
    ドライブの話全くついていけなくて泣けるでぇ〜、な状況です(T_T)

  5. 横浜院長 より:

    みなさまそれぞれに、治るというイメージをお持ちのようですね。
    個別のことはそれぞれの診察時にお話しすることとして、一般的なお話をNo.143から開始しました。皆様の思いとも重なる部分が多いはずです。一回二回では終わらない内容ですが、しばしおつきあい下さい。
    実はむぎママさんがすでにとても大切なことを書かれている、とだけ申し上げておきましょうか。