「実家の母が電話をかけてきては『死にたい』と言うようになりました。どのように励ましたら良いでしょうか」43歳・女性からの相談です。
九州在住というご相談者のお母様(67歳)は夫(ご相談者のお父様)が3年前に亡くなってから一人暮らしを続けています。
最近、持病の糖尿病や関節痛がひどくなり、介護サービスを受けるようになりましたが、その頃からお母様から「もう生きている意味がない、”死にたい”という電話がかかってくるようになったそうです。最初は励ましていましたが、回数が多いこともあり「こちらも気が滅入ってしまう。父が亡くなってさびしく、病気の不安もあるのは分かるが、なんとか前向きに生きてもらう方法はないか」と言います。
結論からいうと、お母様は何かしらの心の病気になっている可能性が高いと思います。 もともと怪我や病気になると、心の病気のリスクが高まります。お母様も介護が必要になったことなどをきっかけに、うつ病や双極性障害、気分変調症や被害妄想の顕在化、年齢的に考えて認知症の前駆症状なども考えられます。
このままでは自殺を図る危険性もあります。治療により不安や落ち込みが和らぐ可能性もありますので、一刻も早く心療内科などで専門家に見てもらってほしいと思います。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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