皆様あけましておめでとうございます。横浜院長の柏です。今年も、当院および当ブログをよろしくお願いいたします。例年、新年のブログでは私の気に入った珠玉の言葉をお届けしてきたのですが(No.032, No.078)、今年はなかなかこれは、というものに巡り会えませんでした。よって、言葉シリーズ続編は見つけた時とさせていただき、今日は私が最近思っていることを書いてみることにします。
人間は、人から認められること、必要とされることで自己肯定感が高まり、安心を得ることができるようです。愛着障害という言葉がありますね(No.092参照)。幼少期に両親、とくに母親との間に十分な愛着が成立することがその後の精神発達に大きな影響を与えるという考え方です。母親が十分な愛情を注ぎ、赤ちゃんと母親はお互いに、相手に必要とされているという意識から愛着を発展させるわけです。愛着障害に関しては、一部に母親の虐待、ネグレクト、精神障害やパーソナリティ障害、発達障害や依存に関する問題が大きいケースがあるのは確かです。しかし子供の側の感受性、性格、軽度発達障害傾向などから十分に愛情を感じ取れない場合もあり、結局は母親要因、子供要因、環境要因が相まって起きてくることと考えるべきです。ここで大切なことは、成長してから誰が悪い、何が悪い、と原因探しをしても問題は解決しないだろうということです。母親が土下座して得られるものは自己満足感に過ぎず、自己肯定感にはつながらないのです。
もちろん、自己肯定感の低さは幼少期の愛着の問題だけではなく、思春期以降、あるいは大人になってからの挫折体験からくるものの方がずっと多いと思います(もちろん、これらは完全に区別されるものではなく、軽い愛着を抱えて成長し、挫折体験につながる方も多いと思います)。大切なことは、どうやって自己肯定感を立て直すか、なのです。
自己肯定感を高めるためには人から認められること、必要とされること、と書きましたが、子供と違い大人の場合、それを求めすぎるとうまくいきません。ここが大事です。「認める」「必要とする」のは他人であって自分ではありません。他人の心は他人のものであって、自分がコントロールすることはできません。専門家である我々精神科医をもってしても、人の心をコントロールするのは容易ではないのです。自分がコントロールできるのは、あくまでも自分の心です。やみくもに他人の心を求めるのではなく、まずは自分を磨き、その結果として自分が他人から認められる、必要とされる人物となること。遠回りのようでも、これが王道、これしかないのだと思います。新しい年、皆さんももう一度、ご自分の心と向き合ってみませんか。
今年は元旦から、次男坊を連れて109シネマズMM横浜へ。一日で仮面ライダーとベイマックスをはしごしました。お気に入りの映画館だったのですが、今月末で閉館になってしまうのが大変ショックです・・・。仮面ライダーもよかったですが、ベイマックス泣けましたね。我々の世代の特撮・アニメファンにもオマージュといいますか、訴えるものがたくさんありました。マジンガーZもそうですが、何と言ってもラストシーンはジャイアントロボを思わせますね。ロボは私が4歳の時にテレビでやっていたのですが、ウルトラマンより何より、当時私が一番好きな番組でした。新年一発目の今日の一曲はこれで決まりですね。
コメント
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
ジャイアントロボ、私も好きでした。大魔神と鉄人28号が合体したようなコンセプトと聞いたことがあります。少年の命令を受けて、「ブワッファ」と肯づく。
あの間合いが絶妙でした。そういえば、あの主役の少年、「悪魔くん」でも主役を演じた(今は故人だそうです)金子光伸さんでしたかね。等身大のモデルとしても、全国の少年たちがわが身を投影していたのではないでしょうか。
明けましておめでとうございます(*´ω`*)
今年もいろいろ爆弾を投下するかもしれないので、よろしくお願いいたします( ;∀;)
両親に認めてもらうには、さらに今の状態から努力しなければいけない、と言うことなのでしょうか?(。-∀-)
こんなに精神的にボロボロなのに、まだ自分を追い詰めて何か習得しろ、と!?( TДT)
明けまして、おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
去年は、いろいろお世話になりました。
今年は、少しでよくなりたいと思っています。
パンダマン3世さん
おおっ、世代が近そうですね!
しかし草間大作少年、すでに故人になられていたとは・・・ショックです。
しろたんさん
どなたかわからないので、ポイントをはずしていないといいなと思いながらコメントしていますが。
「ご両親に認めてもらう」ことが目的になってしまうと、やはり他力本願になってしまいます。それはあくまでも結果なので、ここは「認めてもらうには」という発想から脱却しないといけないと考えます。
また、ボロボロの時にやみくもに努力してもだめです。調子のいいときに少しずつ、何でもいいから自分にいいことをしていけばいいんです。自分を磨く、というのはそういうことなんです。
上甲さん
私も、少しでもよくなるお手伝いができればと思っています。
診察室でお会いしましょう。
先生、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
人の心はコントロールできないかぁ…
正月の親戚との集まりを通して…
人は他人に何かを求めずにはいられないのか…
と…そういうのを感じるとつくづく人と関わるのが怖く億劫になりますね。
でも先生はそんな人ばかりの中でも、小さくても出来たことを一緒に認めてくださいました。
それがどれだけ嬉しかったか、自分にも価値があると見出せたか…
とてもありがたかったですし、出来たほんの些細な事にも目を向けたおかげで他人が認めようが認めまいが自分を認め次に進め、それが結果他人の欲求にも答えを示すことになり関係を良好にすることが出来ました。そんな一年間だったと思います。
常に他人がどうのでなく自分がどうするか考えられたら一番いいんでしょうが…なかなか(;´Д`A
自分の心を律するのは自分しかできないんですね。
なんとか暴走しないよう気をつけます。(;´Д`A
いまでも少しそんな気持ちが疼くんですよね…
泣くだけならいいんですけど…
何かを達成しても次を求められるのはある意味拷問ですが、言われてるうちがハナというか…悪気があっていってるわけじゃないのがわかる分切ないですね。
なんかちょいと暗い文になっちゃいましたが汗
また今年もよろしくお願いしますf^_^;
いつもありがとうございます。
柏先生
う~ぬ………先生がおっしゃりたいことが、あともう少しのところで、わからないです(´・ω・`)
何か新しいことを始めるには、だいたいお金が必要で、そのためには、両親に認めてもらえなければいけないし………
うーん………負のスパイラルに入ってしまいそうです(。-∀-) 思考の転換って難しい( TДT)
パパゲーナさんの書き込み通り年の瀬は忙しくて正月早々体調を崩し、最悪の正月に。人にはいろいろ言えるくせに自分の事となるとダメなんですねえ。自分の事でも客観的になれるといいのですが。客観的な目が欲しいから人類は宗教とか神と言う存在を作ったのではないかと布団の中で考えてしまいました。本当は宗教や神は人を不幸から救う存在なのに、最近ではなぜか人を不幸にする道具にされているような気がします。先生はパリに実際に訪れていらっしゃるから今回の事件はリアルな感覚があるのではないかと思います。あ~自分も暗い方に思考が行ってしまいました。
私はここの皆さんの書き込みを呼んで皆さんも悩んで苦しみながらもいろんなことを考えていらして、その考えを読むことが自分にもとても参考になっています。いちご大福さんの言うとおり、私も昨年は小さな進歩がありました。ついていない年だったと思う半面、嫌な事やついていないことが多かったけれど、そこから進歩を勝ち得たと思うようにしたいです。
先生、やっぱりチェ・ミンスさんにはチェック入ってましたね。大長老、怪演でした。
柏先生、スタッフの皆さま方、通院治療中の皆さま方、明けましておめでとうございます。
本年も一つ、よろしくお願いいたします(^。^)
ジャイアントロボ、ワタクシも大好きでした。マグマ大使と共に本当に楽しみにしていた番組でしたネ。なんと、原作者は横山光輝氏だったのですね。バビル二世やゴッドマーズ、古くは漫画三国志など、少年の心捕らえて離さない偉大な作家でいらっしゃいますが、改めて敬服致しました。
今年もマニアックで引き出しの多い柏先生の治療と指導の元、持病の軽快を目標に努力して参りたいと、思っております。どうぞよろしくお願い致します。
この場は、私が仕切るのではなく、みなさんがよい相互作用を起こしていただけることが一番です。
いちご大福さん、まねきねこさんと前向きな書きこみありがとうございます。
しろたんさん
お金はたしかに大切なのですが、それを言っているといつまでたってもご両親の呪縛から離れられないので、そこをどう切り替えていくかですね。
ジムに行かなくても運動はできるし、図書館でも勉強はできます。要は工夫ですよ。