「中学1年の娘が『突然頭がぼーっとして夢の中にいるような感覚になる』と言い出しました。何か心の問題や病気が原因でしょうか。」40歳・女性からの相談です。
目の前の出来事が現実だと思えなくなったり、自分が自分でないような感覚に陥ることを「離人現象」と呼び、うつ病をはじめ不安障害や双極性障害、パーソナリティ障害、適応障害、発達障害など様々な心の病気を原因として現れます。
結論から言うと、ご相談者が心配するように、お嬢さんもこうした心の問題を抱えている可能性が高いと思います。
お嬢さんが「夢の中にいるような感覚j」になるのは、決まって授業中や勉強している時で、テレビを見たり、好きなことをしている時はならないそうです。このことから、勉強そのものの心理的負担が大きくなっていたり、理解できない分野があり、それを過度に捉えることをきっかけに起きていると推測されます。
「頭がぼーっとしている間は気分が悪くむかむかする」と言い、自律神経症状が確認できることからも、心の問題が背景にある可能性が高いと思います。進行性の病気かもしれませんので「一時的なものでは」と考えずになるべく早く専門家にご相談下さい。
原因を確認、追及して適切に対処すれば症状は軽く、治療期間も短く済むと思います。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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