精神保健福祉便り

精神保健福祉便り No.023 『サイレント・プア』

こんにちは。ハートクリニック横浜のソーシャルワーカーです。
大変ご無沙汰しておりました・・・申し訳ありません。前回の精神保健福祉便りではサタデークラブ(発達障害グループ)の記念すべき第1期開催のご報告をさせていただきましたが、あっという間に現在では第3期のみなさんをお迎えしています。さらに開院5周年と続き、光陰矢のごとしとはこのことと思う今日この頃です。
このブログも業務の忙しさにかまけず、”スモールステップで少しずつコツコツ”更新していきたいと思います。(と、いつも言っている気がしますが(>_<)) さて、今日は私が今注目しているテレビドラマのご紹介をさせていただければと思います。 NHKで毎週火曜10:00から放映されている『サイレント・プア』というドラマです。
なぜ注目しているのかというと、私と同じ”ソーシャルワーカー”が主役のドラマだからです。今までソーシャルワーカー取り上げられるドラマがあったでしょうか!?(たぶんなかったでしょう。)
fukushi_023.jpg深田恭子さん演じるコミュニティーソーシャルワーカー(CSW)が、地域の助けを必要としている人々と関わり、互いに成長していく物語です。主人公は社会福祉協議会(民間による地域福祉の中枢といったところ)に所属しており、時折出てくる役所の福祉課との攻防戦(?)は非常にリアルです(笑)。見どころとしては、単なる人助けではなく、ソーシャルワーカーである主人公自身が人々と正面から向き合い、時にぶつかり、共に悩み、自問自答しながら、一緒に成長していくところだと思います。
ソーシャルワーカーは何の仕事をしている人?とよく聞かれます。求められる仕事は多岐に渡り、その業務内容は所属機関によって異なります。そのため説明が難しいのですが、ひとつ確かに言えることはソーシャルワーカーは”常にクライエントと対等であろうとする”専門職ということです。本人に寄り添いながら、その人らしい人生が送れるよう一緒に歩んでいく。このドラマの主人公はその人の気持ちを最大限に尊重しながら、一緒に悩み、苦しみを共有しながら前に進んでいきます。時に自分自身の抱える問題に直面するシーンはソーシャルワーカーも人間であることを感じますが、悩む主人公をいつも温かく見守るおじいちゃんが「自分の苦しみがなきゃ、人の苦しみなんか分からねぇ。お前はその中で出来る、一番の仕事をしているんだ。違うかい?」という励ますシーンは涙を誘いました。(このおじいちゃんも主人公にとってのソーシャルワーカーなのかもしれませんね。)そして、主人公の”一緒に”苦境を乗り越えていこうとする姿はまさにその専門性が発揮されていることを思うのでした。
さて、今後この主人公はどのように成長していくのでしょうか?ぜひ皆さんもご覧になってみてください。

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