この記事はこちらからの続きです。
「子どもが登校時になると頭痛や腹痛、吐き気などを訴える」これらの原因や対応をお話しする2回目です。
原因として考えられるのは、体に特に原因がないなら、ほかに心理的な原因も考えられます。例えば、授業についていけないということが分かった場合、授業と子どもの理解の仕方のパターンが合っていないということもあります。1回聞けば分かる子もいれば、自分で問題を解いたり物を作ってみることで理解する子もいるからです。そのほか、何らかの障害や疾患(知的障害・発達障害・うつ病・双極性障害・統合失調症・不安障害など)の可能性もあります。
無理にでも登校させた方がよいのでしょうか。
「このまま不登校になるのでは」という心配があるかもしれませんが、無理に登校させるよりも、背景にある原因を探ることが大切です。
対応については、原因が分かった上で、症状がごく軽い場合に対策を立てながら登校させる場合はありますが、何も分からない状態で登校し、悪化させるのは避けたいところです。 押すか引くかの判断も含めて、心療内科などで相談しながら対応していくのがよいでしょう。
ハートクリニック院長 浅井逸郎
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